本当の勝負をかける



これから僕は勝負をかける。

自分のバンド活動と音楽人生において、大きな勝負をかける。

けれども、きっと人からは、そう見えないに違いない。

きっと周囲の人は、そのことに気付きさえしないんじゃないか。

きっと、周りからは、僕は何もせずにのんびりしてるだけに映るだろう。

それでいい。

たとえば、勝負をかける、なんて言った時には、

ツアーに出る、ライブをたくさんこなす、大きな会場でコンサートをやる、
レコードをたくさん売る、派手なPR作戦に乗り出す、
などなど、そういうのがきっとわかりやすい。

けれども、きっとこれから僕がかける「勝負」は、
たぶん、皆にも、そうとわからないくらいのものだ。

それでいい。

へたをすると、自分自身でもそうとわからないかもしれない。
そのくらいが理想的だ。

自分自身でも気付かない、っていうのは、知らないうちに既にやっていることだから、考えてもしょうがない。

でもいつのまにか、確かに動いている。
植物が成長したり、星が夜空にのぼったり、季節がめぐるみたいにして、
いつのまにか、それは大きな木へと成長している。

本当に何かに勝負をかける、本当に何かを動かす、ってことは、
本当はそういうふうにやるのが理想的なんだ。

自分にハッパをかけるために、こうして書いている。
これからのチャレンジに、精神のヴォルテージを高めるために、こうして言葉にして書き留めている。

脳みそを動かして、言葉を紡ぐ事でしか、先に進めないような気がしているんだ。


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